〜予選リーグ最終日・Bブロック(逆ヴィジュアル編)〜
−第1試合−
(2065pt) 凄井 宇座子 | VS | 阿峰 海奈 (2863pt) |
初恋相手を奪った阿峰との因縁の対決、加えてここで不甲斐ない闘いをすれば交流戦永久追放という、これまででも最も過酷な試練を強いられることとなった宇座子のこの試合。何が何でも絶対負けることは許されない宇座子、プレッシャーを跳ね除けるように開始2分台で剃刀ブレーンバスターを2連発、その後もフック掌底やクロス・フェイス・オブ・JUKUJO、3度目の剃刀ブレーンバスターを決めていくなど、これまでの試合にはなかった元気さを見せつけます。宇座子の期待以上の奮闘にただ圧巻されているばかりの阿峰、途中ネックブリーカーを決めるもゴッチ式パイルドライバーで倍返しされ、フック掌底、飛びつき前方回転裏膝十字と繋げられリードを引き離されます。 この後の組みは胴絞めスリーパーに切り返したものの攻め手を欠く阿峰、打撃で間合いを取るも2度目の飛びつき裏膝十字に持っていかれ、首投げヘッドロックで動きを止めにいこうと思えばフック掌底で逆に動きを止められてしまい、逆さ押さえ込みに持ち込まれます。依然とその攻めには衰えが見えない宇座子、この後ゴッチ式パイルドライバーから再びフォールを狙い、阿峰のネックブリーカー、カウンターからのスピンキックを喰らうも全く効いておらず。バックに回り込んで今大会初の必殺「漬物石落とし(地獄バックドロップ)」を炸裂させます。ここからチキンウイングアームロックへ。ギブアップはなりませんでしたが開始7分にして完璧なフィニッシュ体勢を整えてみせた宇座子。 この後ロープワークからバックへ回り込んでのこんぴら山ジャーマンも決めていき、フック掌底からもう一度ロープへ振ると、今度はフライングボディシザースドロップで体ごと押さえ込んでのフォール。完全に封殺された阿峰がここで3カウントを許し、宇座子の圧勝。甦ったその恐ろしいまでの強さに、観客も悲鳴にも似た甲高い声援を止めることなく送り続け、崖っ淵に立たされていた彼女を祝福。しかし、内容にこだわるオーナーはこの8分28秒という分殺試合を良く思っているのか否か。当人の意見が待たれます。 |
○凄井 宇座子 対 阿峰 海奈× (8分28秒、フライングボディシザースドロップ) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
凄井 宇座子 | 1628pt | 3693pt |
阿峰 海奈 | 828pt | 3691pt |
−第2試合−
(4025pt) 石腹・萌 | VS | 小川 琴子 (3503pt) |
試合時間に関わらず勝った者が決勝トーナメント進出となるこの闘い。それだけに試合開始直後から両者の勢いが違います。これまでの試合以上に力を込めた闘魂ビンタとそこからの連繋ジャンピングニードロップを何度も見せる琴子。対するRVDも相撲流の胸張り手で互角に対抗、延髄踵落としなど蹴りで優位に立ってみせ、カウンターからのスピンキックを2連発、そこからスタンディングでのスピンキックもヒットさせます。そして足掛け延髄から超肉弾プレス。琴子もリバース水車落としで応戦するものの再びカウンターからスピンキックを打ち込まれ、足四の字に移行させられます。 その後琴子が狙ったショルダースルーもRVDにスライディングでスルッと抜けられ回避されますが、バックを取っての延髄ニールキックは命中、ステップオーバーアームブリーカーに捕らえます。途中再び肉弾プレスを浴びせられるも蹴りは捕まえて足払い。水車落としから腕ひしぎ逆十字を決めていき、この後のキックもドラゴンスクリューで切り返し。ペースは琴子の方へと傾き始めると、琴子が最初の大技・河津掛けフェイスバスターを敢行。背後からドロップキックも打ち込みます。一時のピンチを迎えたRVDですがここから足掛け延髄、肩掴み延髄と2連続で延髄に蹴りを見舞い、超肉弾プレスで追い打ち。 |
琴子に対角線コーナーへ振られ浴びせ蹴りをヒットさせられますが延髄斬りMAXは回り込んで回避。逆に足掛け延髄斬りをヒットさせ、琴子を反対側の対角線コーナーへ叩きつけます。ここはリバース水車落としで琴子が難を逃れ、腕ひしぎに捕らえますがこの後再び超肉弾プレスの魔の手が。RVDがカウンターからスピンキックを命中させ、肩掴み延髄、そしてランニングからの一回転ドロップキックもヒットさせます。変幻自在の蹴り技を操るRVDが再び優位に立ち、この後ショルダースルーを狙われるもスライディングでかわし、回転地獄蹴りに持ち込みます。 そして後頭部への低空ドロップキックで追い打ち。が、その直後琴子の闘魂延髄斬りMAXがRVDの後頭部にクリーンヒット。音沙汰も無かったようにRVDが攻撃を再開し、ロープワークからスクリューハイキックをヒットさせますが、バック取りは失敗し琴子のフェイスクラッシャー。確実にさっきの延髄斬りは効いていたのか、この後琴子がペースを掴み始めます。リバース水車落としからドロップキック、更に両手を叩き観客を一点に集中させ、ここで2発目の闘魂延髄斬りMAX。いよいよ燃える闘魂に火がついてきたか、この後も河津掛けフェイスバスターから3発目の延髄斬りをヒットさせ、4発目はかわされるも足払いでRVDを倒していき、両手招き挑発ポーズ。 起き上がらせてもう一度延髄に行くかと思いきや、そのままダウンしたRVDの足を掴み、これまで見せていなかった固め技の四の字ジャックナイフ固めへ。ほぼリングのど真ん中で決めたためレフェリーのカウントを早めに入れさせると、これには対応できなかったRVD、そのまま3カウントを許し琴子のピンフォール勝利。序盤はRVDの蹴り技に苦しまれつつも延髄斬りのヒットから勝機を掴んだ琴子、最後はこれまでの試合同様、延髄斬りにひたすらこだわったシンプルな攻めを見せつつも意表を突いた固め技でフォールを奪い、決勝トーナメント進出を果たしました。 |
×石腹・萌 対 小川 琴子○ (11分15秒、四の字ジャックナイフ固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
石腹・萌 | 1115pt | 5140pt |
小川 琴子 | 1915pt | 5418pt |
Bブロック(逆ヴィジュアル編)決勝トーナメント進出者・小川 琴子(5418pt)