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〜開催告知までの軌跡〜 |
Act.1:次世代エースに悪魔の誘い!?
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(前大会終了後のオフ興行でリング上に立つモウバーサン達)
モウバーサン「フガ・・・フガフガフガ・・・・・というのは冗談として、こんばんは、モウバーサン閣下です。前回は醜い姿を貴様らに見せてしまったが、あれは我輩の偽りの姿だ。全身スーツを着てる今のこの姿が我輩の真の姿だ。さて貴様ら、今日もプロレス楽しんだかー?んんっ?今日はブーイングが足りんな。もっと声出してみろ。」
観客一同「閣下!閣下!閣下!閣下!・・・・・・・・・」
モウバーサン「フハハハハハ!見たか、団体支持率No.1の我輩の人気を。レジェン女はどんなに優勝しようがベルト巻こうが、このコールが起きることは無い。不人気だからな。ファンが求めているのは未来永劫、我輩がボスで居座ることなのだ!」
観客一同「オーーーー!!!!閣下!閣下!閣下!閣下!・・・・・・・・・」
モウバーサン「今日はな、レジェン女の奴らが全員試合をほったらかしてイチゴ狩りバスツアーなんぞ出掛けているから代わりに我輩が興行の最後を仕切ってやる。ではまず、ここにいる我輩の新たな軍団をご紹介しよう。名前は、『猛婆闘賊』。我輩がこれからの団体を牽引するに相応しいと認めた者達で構成されるユニットだ。
貴様達からの熱い要望に応え、急遽作っちゃった軍団だぞっ。メンバー1人目は竹城あき。キャリアも実力もあるものの大会はいつもいいところで負けている印象だが、去年行われたエクストリーム・ファイターズ・リーグでは準決勝進出という結果を残した。反エース同盟では散々だったが我輩の軍団に来れば常勝間違い無しの逸材だ。
そして2人目は堅岩鉄子。オバンバ政権の時代から我輩が一目置いている次代の大物だな。他流試合に強いのも大きな武器だ。再び我輩の下に戻ってきてくれたことを嬉しく思うぞ。以上、我が新たな軍団の人員紹介を終了する・・・」
中島「ちょっと待てくださーーい!!ワタシの紹介抜けてます。」
モウバーサン「ああ、そういや居たっけなすまんすまん。中島はイジられキャラ扱いされてるけどな、容赦無き攻撃性はレジェン女に匹敵するほどの恐るべき女だ。これまでの過小評価を我輩の手で覆らせてやる。あとここには居ないが、DEV−AとDEV−Nの2人も我輩の新軍団に所属だ。
そして最後にもう1人、我輩が今最も熱い期待を寄せている次世代のプロレス界のスーパースターに、軍団加入のラブコールを送りたいと思う。もう貴様達なら誰かわかっているな・・・。では呼ぶぞ。キクコ・ラメーヌ!!」 |
(キクコがリング上に登場)
観客一同「キクコ!キクコ!キクコ!キクコ!・・・・・・・・・・・」
モウバーサン「フフッ、この歓声が聞こえるか?今やアンツェルやコラークを押し退け期待度No.1のキクコ・ラメーヌ、貴様にたってのお願いがある。」
キクコ「お願い?アンタのところの軍団に入る気なんて200%も2000%も無いわよっ!ワタシは団体No.1の存在になりたいの。アンタの軍団入ったところでどうせアンタの下で働かされて、No.2、No.3の存在に成り下がるだけじゃな〜い!」
モウバーサン「それは違う。もう我輩には貴様らを手下としてこき使う気なぞ全く無い。これからは前線から一歩退いて、若い才能を陰から支援してやる存在でありたいと思っている。これは政権なぞでは無く、次世代エース育成ユニットだ。さあキクコよ、団体の未来のため、我輩に協力してくれないか?」
キクコ「ゼッタイ協力しませ〜ん!ワタシ1人の力で、女子プロ界No.1のエースになってみせま〜す!」
モウバーサン「キクコよ、考えてみろ。いくらエースの器を持っているからと言って、相手のレジェン女は5人だ。貴様の相棒のアンツェルとコラークはこないだ武者修行だの呟いてどっかへ行ったまんまじゃないか。多勢に無勢では貴様の野望も叶えられん。我輩の全面バックアップで、女子プロ界No.1エースの座にしてやる。
くどいようかもしれんが貴様は団体創立以来、ようやく出てきた本物だ。貴様こそが業界全体を潤す存在、金の雨を降らせる女、人呼んでレインメーカーだ。ああちなみに我輩の新しい軍団はな、悪いことをするヒールなんぞでは無くて、正義正道、絶対的ベビーフェイスの軍団だ。凶器を拾う確率も全員0%だから安心しろ。」
キクコ「ふんっ、どんなにおだてたってワタシの気持ちは変わりませんから〜っ!さっさと諦めて出て行ってくださ〜いっ!ワタシが興行の最後を締めますねっ!」
モウバーサン「ムム、どうしても駄目だと言うのか・・・ならば仕方が無い。貴様ら、今日はこれで撤収するぞ・・・・・・・・。」
キクコ「あら、今日は襲撃とかやらないでそのまんま帰るのかしら。ほんとにベビーフェイス気取るつもりでいるのかしらね〜。全っ然似合ってないけど。」 |
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