第2章・激化狂乱編

〜予選リーグ最終日・Bブロック〜


第1試合 ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン VS 斉藤 瞳

「微熱かよ!」「鈍色5」で武者逝を惨敗させたことにより、天敵扱いとなったTRWの選手達。この試合、フケテンネンがジンクスを打ち破れるか。はたまた斉藤が勝利し歴史は繰り返されるのか。

逆水平、スタンディングクラッチなどで攻めるフケテンネンに対し、斉藤は序盤からニールキックをヒット。ジャンピングニードロップ、後頭部への低空ドロップキックといった今まで武者逝が苦しめられた技で攻撃する。


それほど動揺はなかったのか、中盤に入るとフケテンネンが有利に。ネックブリーカー、スパインバスター、Jアームブリーカーと中技で押していき、開始5分でフロッグスプラッシュを成功させる。

その後斉藤もダイビングボディプレスで対抗するが、フケテンネンがストマッククラッシャーから再度フロッグスプラッシュ、リードを広げる。

先手を取られた斉藤も、後半からDDT、ボディプレス、ジャンピングバックドロップと繋いで反撃に。そしてバックを取り返してのクロスアームスープレックスを決め、勝敗の行方はイーブンに。




ファイナルアンサー?、タイガースープレックスホイップ、Xファクターと大技を決めまくるフケテンネンだが、斉藤も2発目のクロスアームスープレックス、逆アングルスラム、フロントネックロックで逆襲。

フケテンネンの3発目のフロッグスプラッシュをカウント2で返すと、逆Xファクターから三角飛びボディアタックへ繋ぎ、あの惨敗の悪夢が蘇える。

しかしフケテンネン、それをものともせずにシザースキックからフライングクロスチョップ。斉藤のランニングボディプレスで一瞬冷やりとさせられたものの、ここから必殺マジィーデ・イタイッテーノを炸裂させ、3カウント。ジンクスを破ることに成功した。





○ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン  対  斉藤 瞳×
(12分44秒、マジィーデ・イタイッテーノ)

獲得ポイント:1244pt 累計ポイント:4538pt



第2試合 ジョン ☆ ピース VS SAORI

すでに高ポイント獲得によりSAORIの決勝進出は確定に近いが、ここでジョンが連勝ストッパーの強さを見せるか。

先に活路を見出したのはSAORI。開始2分になったところで足掛け延髄斬り。人工衛生ヘッドシザース、サソリ固めと繋いでこの日も体調は万全。


ジョンも爆殺ミドルキック、チンロックで応戦するが、SAORIがウラカン・ラナで丸め込み、ランニングでのサンセットフリップ、バック取りをオーバーヘッドキックで返すなど、一切スキを見せない。

エクスプロイダーからジャックナイフ固めでカバー。このままSAORIペースが続くと思われたが、ジョンが爆殺ミドルキック、ショルダーネックブリーカー、延髄ラリアットと繋ぐと7分台にSCスタナーを炸裂させる。




垂直落下式バックドロップを喰らうもスモールパッケージ、リバースブレーンバスターと決めていき優勝候補と互角に闘うジョン。

しかし2発目のオーバーヘッドキックを喰らい、動きが止まる。ラ・マヒストラルは危うく2で返せたものの、間髪入れずSAORIがエメラルド・フロウジョン。そこから上段後ろ回し蹴り、ジャックナイフ固めと繋いで3カウントとなった。

SAORI、負けしらずの全勝予選突破、ほぼ成功。Aブロックの美宇とは決勝でぶつかる可能性もありえそうだ。



×ジョン ☆ ピース  対  SAORI○
(9分44秒、上段後ろ回し蹴り→ジャックナイフ固め)

獲得ポイント:944pt 累計ポイント:5745pt



第3試合 アサルト・タンク VS 八頭島 瑠華

アサルトはハンマーブロー、八頭島は顔張り手。それぞれが手技でダウンさせに行く。グラウンドではアサルトがエルボードロップ、八頭島がセントーンで追い打ちする。

ショルダーネックブリーカー、ステップキック、ショートパンチをそれぞれ数発入れさせ、八頭島が中盤ペースを握りに行く。




そうはさせまいと、アサルトもネックハンギングツリーを多用。解くとみせかけて再びハンギングに入るなど、八頭島の呼吸を乱してペースを奪おうとする。

ここまで大きな技はなく、7分が経過すると八頭島、これまで見せたことのない側転エルボーを決める。そしてそこからバックを取り、元祖バックドロップ。

このまま大技ラッシュに持ち込みたいが、8分台でアサルトにヘルズゲートを決められると、八頭島の勢いが止まる。




このチャンスを見逃さず、延髄ラリアット、肩掴み延髄斬り、前転しての拷問キャメルクラッチと、アサルトが得意の攻撃パターンを見せる。

人差し指を振り落とし、フィニッシュ宣言か。一度は八頭島が阻止するが、2度目でアサルト、強烈な高角度抱え式バックドロップを成功させ、フィニッシュ間近。

途中、側転エルボーを喰らうがフラット・ライナー(リバースフェイスバスター)で押し返し、そこから前転キャメルクラッチへ繋いでギブアップ勝ちを収めた。



○アサルト・タンク  対  八頭島 瑠華×
(11分27秒、前転キャメルクラッチ)

獲得ポイント:1127pt 累計ポイント:1860pt


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