−初日試合結果−
〜第1試合〜 ミキスケ VS 奥井 まりあ |
X−1ライジングサン第1試合目は、他団体同士のシングル対決。それだけに緊張もあってか、お互い静かな攻防で前半を終えます。そして中盤、先に勝負に出たのは奥井。開始4分を終えるところでロープワークを駆使しての回り込みDDT。そしてバックを取るとローリングジャーマンスープレックスを出し惜しみなく繰り出します。 サイバーマシンガンキックからドラゴンスリーパーへ。さらにペースを広げる奥井。ミキスケも少しでも遅れを取り戻そうと、随所で低空ドロップキックやジャンピングニードロップを見せますが、奥井がダイヤモンドカッター、ローリングソバットと繋いでファイヤーバードスプラッシュへ。絶好調のまま終盤へ持ち込みます。 |
厳しい状況のミキスケ、フロントスープレックスホイップで勢いよく投げつけ気合いを見せますが、奥井の勢いはさらに上を行っており、場外へトペ・スイシーダを放ちます。そして場内へ戻れば2発目のダイヤモンドカッターから必殺ノーザンライトボムへ。 フラフラで起き上がるミキスケを容赦無くハイキックで沈め、ドラゴンスリーパーに持っていきミキスケがタップアウト。新鋭団体Alice、初戦を見事快勝で飾り、これからの活躍に期待が持てる一戦となりました。 |
×ミキスケ 対 奥井 まりあ○ (9分03秒、ドラゴンスリーパー) |
〜第2試合〜 中根 美宇&SANGO VS 真田 加代&飯野 佳容 |
オンライン戦初登場となる「ダブルかよ!?」コンビが強豪集団「超新星アイドル軍」の2人に挑むこの試合。まずは試合巧者の真田がトーキックやヘッドロックで快調な滑り出し。しかし超新星軍がSANGOへ権利を譲ると、早速合体技のWドロップキックを決め、高速ブレーンバスターやセントーンでSANGOがペースを奪います。 真田から飯野へ交代しますが、試合前に語っていたとおりにSANGOが気合いを前面に押し出すようなファイトで観客にアピール。ダブルかよ!?の得意とする合体攻撃も得意の蹴り技で防ぎます。SANGOの勢いに飲まれた感のあるダブルかよ!?、再び真田に権利を移しますが、ダイビングヘッドバット、スピニングトーホールドなどSANGOが攻め続けて飯野がカットに入ります。 |
ウザ・キモから金星を挙げたこともあるダブルかよ!?、簡単には敗れまいと真田がアイーンチョップ連打、顔面へのダブルニードロップで反撃しますが、そこから続かずダイビングセントーンや腕ひしぎで再びSANGOがリードを広げます。サンドイッチ状態からのトーキック&ドロップキックなど趣向を凝らすダブルかよ!?ですがこれはかすってしまい、思うようにタッグ屋の強さを見せられません。 交代した飯野がカンガルーキックからのダイビングギロチンドロップ。しかしすでに体力を消耗しており、SANGOが自軍コーナーへ持ち込み美宇に交代するとキャプチュード。そこからSANGOのタイガースープレックス→美宇のフェイスクラッシャーという息の合った連繋攻撃を見せます。 |
先程のSANGOの気合いに負けられないぞと、美宇もこの試合何度も「バカヤロー!」と雄叫びを上げ強烈にアピール。SANGOのサポートもうまく機能し、ワイルドボムホイップ、STF、腕ひしぎと繋いでいきダブルかよ!?のチームプレーももろともしません。 2発目のワイルドボムホイップで飯野も半失神気味。SANGOが手を叩きフィニッシュを予感させると、美宇が「腕をへし折るぞ」ととれるアピールから腕ひしぎ逆十字固めに持っていき、完全に力尽きた飯野、真田のカットも呼び込めずギブアップ。美宇とSANGO、その実力を完全に見せつけての勝利となりました。 |
○美宇 SANGO 対 真田 ×飯野 (16分08秒、腕ひしぎ逆十字固め) |
〜第3試合〜 柳澤 蓮 VS デルゾウ |
男子枠最初のこの試合は、オンライン戦で初めてとなるヘビー級同士の対決。デルゾウは怪変隊のヘビー級トップ選手と称されるだけに、この試合への勝利の期待は高まりますが、相手はBRAVE一の大穴男・柳澤。お互いが勝ちに行く試合となりそうです。 試合開始直後、柳澤が早速デルゾウをコーナーへ振ると、スルッとバックへ回り込んでのフェイスクラッシャー。早くも俊藤を思わせるトリッキーな動きを見せます。その後も随所でフラッシングエルボー、中盤に入ると高速ドラゴンスクリューを決めていき流れを作ります。 これに対しあくまで堅実な攻めを貫き続けるデルゾウ。逆水平チョップにこだわり柳澤の素早い攻めに動じません。これが裏目に出てしまったか、DDTを決めた後に柳澤からフェイスクラッシャー、スパイシードロップと決められSCスタナーから足四の字固めに持ち込まれるなど、大技を次々に仕掛けられていきます。 |
さらに2発目のSCスタナー。デルゾウの弓矢固めで一旦静止するも、今度はハワイアンクラッシャーから必殺スタンディングヒールホールドへ。予想を覆しデルゾウのピンチが続きます。勝利へ向けてバク進中の柳澤、高速ドラスク→ランニングフラッシングエルボー→足四の字固めで俊藤流プロレス爆発。 十字を切るアピールから四の字ジャックナイフ固めでフォール。これはなんとかギリギリでデルゾウがピンを逃れます。ここからようやく反撃にかかるデルゾウ、シュミット式バックブリーカーから得意の腕ひしぎ逆十字へ。そしてローリングバックドロップから再び腕ひしぎ。一気に逆転ムードを呼び込んで、ローリングバックドロップ2連発から3度目の腕ひしぎ逆十字。 |
この猛反撃を喰らいつつもチャンスを伺っていた柳澤、低空ドロップキックからの起き上がりを狙い、“閃光魔術”シャイニングウィザード炸裂。そして場外に落とすとプランチャーを敢行するなど、サービス満点の内容を見せてくれます。 しかし静かに怒りを溜めていたデルゾウ、場内に戻るといきなり必殺の「DSD(シュタイナースクリュードライバー)」を決めつけ状況が一転。ここからフォールに持ち込みたいところでしたが、既にスタミナは底を突いており、バック取りもオーバーヘッドキックで返されフィニッシュに持ち込めず。 一回転ドロップキック、ステップ延髄ニールキックと華麗な足技で繋いでのスタンディングヒールホールドにデルゾウ耐え切れず、柳澤ギブアップ勝利。怪変隊ヘビー級トップのデルゾウを見事に撃破し、ホームのBRAVEファンへ熱いメッセージを伝えました。 |
○柳澤 蓮 対 デルゾウ× (14分30秒、スタンディングヒールホールド) |
〜第4試合〜 秋沢 美緒&田中 愛子 VS 柴井 太呂香&G・T・フケテンネン |
第2試合ではダブルかよ!?が超新星軍に敗れているため、この試合はその名に賭けて負けられない武者逝チーム。タッグリーグ戦では強豪を押し退け優勝チームとなっただけに、不甲斐ない負け方だけは許されない柴井・フケテンネンですが、開始直後に秋沢の放った踵落としが柴井の額を切り、流血。 このアクシデントによって攻めに精彩を欠く柴井、フケテンネンに交代するも、秋沢の喧嘩ファイトに悪戦苦闘。優勝チームまさかの絶不調に、会場が不気味な静けさを漂わせます。秋沢がダイビングフィストドロップ、チキンウイングフェイスロックなどと繋ぎ、ジャーマンでフォール。ここで柴井がフケテンネンを救出。 この現状を打破すべく、柴井・フケテンネンが合体技の3−Dを敢行。田中に権利を譲ります。そして柴井と田中の局面に。柴井が相手の得意技であるSTFを決めるなど、ようやくペースを取り戻したかに見えましたが、それを倍返しにするかのごとく田中が河津掛けフェイスバスターから2度目のSTFへ。 |
そしてカットに入ったフケテンネンへもSTFを決めつけるなど、武者逝相手に全く恐れを知らない田中。柴井がバックを取るも、捻り式アームロックで鮮やかに切り返し、フケテンネン再びカットへ。ここで武者逝チームが2発目の3−D。しかしこの時リングインしていた秋沢が、フケテンネンに振り抜きストレート。 差を縮めてきている武者逝チームですが、この後秋沢と柴井の局面に移ると、秋沢の振り抜きストレート、ジャパニーズレッグロールクラッチ、フィッシュストレッチスリーパーなどで何度も柴井が窮地に立たされます。そんな中必死にサポートに入るフケテンネン、同じくカットに入る田中を「マジィーデ・イタイッテーノ(スーパーボム)」でノックアウトさせ、合体ブレーンバスターで秋沢を場外に落とすと場外でのアングルスラム。リング内では柴井が田中へ掌底アッパー、必殺「ハラハラもみもみ(ストマッククロー)」。一気呵成に出ます。 しかし秋沢が場内へ戻ると、自軍コーナーへ柴井を誘って突き放しハイキックからダイビング延髄ニードロップ。そこから腕ひしぎ逆十字に持っていき、柴井を後一歩まで追い込みます。これは意地で耐え凌いだ柴井、ようやくフケテンネンへ交代し、仕切り直しに。押されているのは依然、武者逝チームですが、フケテンネンが串刺し浴びせ蹴り、クロスチョップで応戦。 |
しかしフィニッシュへ持ち込めないフケテンネン、精神的に余裕のある秋沢が、一本指を上げるパフォーマンスからフェイスロックに入ります。いつタップしてもおかしくない状況でしたが、武者逝の看板はそれを許さず、柴井がカットに加わった後の混戦でフケテンネンのシザースキックが田中へ命中。 秋沢が再びフィニッシュアピールを決め、フィッシュストレッチスリーパーに入り今度こそはとギブアップ勝利を狙いますが、これもタップせず柴井がカット。リングに入る田中へも合体ブレーンバスターを決めて、武者逝チームが勝利の風を呼び込みます。 これを最後のチャンスと見たフケテンネン、Xファクターからフィニッシュムーブの「マジィーデ・イタイッテーノ(スーパーボム)」でフォールへ。これで3カウントが入り、武者逝チームが苦戦に苦戦を強いられた中、なんとか勝利を奪いました。 |
×秋沢 田中 対 柴井 ○フケテンネン (20分07秒、マジィーデ・イタイッテーノ) |
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